1.自分でできる過払い金計算
消費者金融業者やクレジットカード会社から過払い金を取り戻すとき、
まず必要なのは過払い金の金額の計算です。
そもそもどれだけの金額になるのかわからなければ
弁護士などの専門家に依頼する意味があるかどうかもわかりません。
自分で請求する場合には一円単位で
正確に過払い金を計算できている必要があるからです。
この過払い金の計算は、実は自分でできるのです。
2.過払い金計算ソフトとは
弁護士や司法書士が債務整理で使っている
過払い金の計算ソフトには何種類かあります。
自分で計算したい人におすすめなのは、
名古屋消費者信用問題研究会のウェブサイトからダウンロードできる
Excel形式のワークシートです。
→ 「名古屋式」で有名なワークシートはこちら
このワークシートは過払い金返還請求訴訟でも
そのまま提出できるものですから、正しく取引履歴を入力すれば
プロが計算したのと同じ結果にたどり着きます。
自分でできる過払い金計算ソフトを一つあげるとしたら、
入手しやすさと裁判でも使えるという点で
これに勝るものはないでしょう。
3.計算の準備
このワークシートで過払い金の計算をするには、
借り入れをしていた業者から取引履歴を取り寄せる必要があります。
これまで利用していたキャッシングやショッピングについて、
借り入れや返済の金額と日付が記録されたものが取引履歴で、
長い人では十年以上もの取引が記載されています。
現在では消費者金融業者のウェブサイトに、
「個人情報の取り扱いについて」などのページが置かれています。
そこに書かれた窓口に対して
郵送で個人情報の開示の請求をすることにより、
取引履歴を入手することができるのです。
業者にもよりますが、個人情報の開示請求から
取引履歴が送られてくるまで10日から一ヶ月程度かかります。
4.過払い金計算ソフトで気をつけること
取引履歴と計算ソフトがそろったら、
取引履歴に書かれているキャッシングまたは
カードローンなど「お金の借り入れ」について、その記録を入力していきます。
クレジットカードの場合、ショッピング利用部分は
関係ないことに気をつけましょう。
計算ソフトには、取引履歴から読み取れる借り入れの日付と金額から順に、
借り入れと返済について日付と金額を入力していくことになります。
この際、過払い金の利率を0%、5%、6%が選択できるので
裁判上認められている5%にすることに気をつけてください。
取引期間が長期にわたる過払い金の計算では、
数パーセントの利息でも大きな影響がでてくることがあります。
計算ができたら自分で訴訟を起こす人もいますが、
完全成功報酬制の弁護士などに依頼することもできます。
まずは無料相談を利用してみるのがいいでしょう。
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